日別アーカイブ: 2013年5月7日

下駄を長く愛用するため歩くときに注意する事

下駄を履いて歩くときに注意する事について

5月になり、下駄を履いて歩くのが気持ちよい季節になってきました。下駄は健康にも良いので、ぜひ履いて歩いてほしいものですが、長く愛用するには歩くときに注意することがございます。

海賊旗仕様右近焼き下駄

下駄は普通に歩いている分には直ぐに壊れることはなく、履いていて底や歯などが消耗していって寿命を全うします。
しかし、靴と違い木で出来ているため、履いて歩くときに注意する事があります。
下駄は、木で出来ているので、硬いところにぶつけると、木が欠けたり、割れたり、傷ついたりします。
普通に歩いている分には、直ぐ壊れたりすることはないのですが、衝撃、片方だけに加重、敷居や段差があるところでぬじれが加わった加重、部分的な加重などに弱いです。
下駄の一番薄い所などにそのような加重がかかると新しい下駄でも割れてしまうことがあります。
どんなときに壊れやすいか具体的にご説明します。

石、階段、エスカレーターなど堅い物にぶつけると、簡単に欠けたり、傷つきます。
これは、主につま先か踵側をぶつけやすいので、そのような場所では十分気をつけてお歩きください。

砂利道、それも玉砂利のような大きめの砂利道を歩くときは要注意です。
下駄の接地する部分の縁などが砂利で傷つきやすいです。底に細かい石が当たり下駄の歯が欠ける場合もございます。
また堅いでこぼこ道、敷居なども下駄がねじれて加重がかかりやすいので、気をつけてお歩きください。
段差がある敷居は踏まずに、必ずまたいで下さい。
砂利道、でこぼこ道、敷居、階段は要注意の場所です。

階段や乗り物の降り口など比較的段差の高いところから歩いて降りるときも要注意です。
片方側の下駄の底や歯の前だけに、全体重が加重されて、右近下駄の場合は、一番薄い真ん中辺が割れることがあります。、日光下駄や芳町下駄も薄い真ん中辺が割れるか、前の歯が割れたり、取れたりする事があります。

下駄を履いて自転車のペダルをこがないでください。ペダルをこぐときの衝撃で裏側が抉れてきます。
ペダルが、下駄の一番薄いところに体重がかかり、割れてしまう原因になります。

下駄を履いて走るのも、歩いているときの何倍も衝撃が加わりますので出来るだけ走らないで下さい。
割れたりする原因になります。

滅多にいませんが、喧嘩の道具にする人がいます。下駄を手に持って叩いたりすると下駄の一番薄い所から割れてしまいますのでその様な事は絶対にしないで下さい。

下駄への衝撃と一部分の加重は破損の原因となりますので十分に気を付けて下さいませ。

以下の画像は、走ったり、自転車に乗ったりして履いて1ヶ月くらいで壊れた男性鎌倉彫右近下駄です。
御覧ください。

鎌倉彫右近下駄

下駄の裏側を見ると自転車のペダルをこいだ後がございます。塗装が取れて削れて弱くなり、ぬじれや片方だけに加重が加わって割れてしまいました。
板鎌右近下駄

このようになっても鼻緒はまだ使えますので、下駄の台だけを購入していただいて作り直すことが出来ます。

下駄 草履 雪駄 鼻緒の通販 現代屋 は、下駄の台だけでも以下のページから購入することは可能です。

男性下駄台