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履道坦坦

下駄屋 現代屋です。ブログタイトルに 「履道担担」 を付け加えました。

 数年前に、古くからの弊社取引先の社長と話をしていた時に、「履道担担」という言葉聞きいたのですが、履物屋だけに履と言う漢字が付いた言葉が気になります。言葉の響きが気に入ったので、言葉の意味を調べると次のようでした。

『周易』「履」卦の九二の爻辞に、
「履道坦坦、幽人貞吉(道を履むこと坦坦たり。幽人貞にして吉)」とあり、その象伝に「幽人貞吉、中不自亂也(幽人貞吉とは、中自から乱れざるなり)」と説いている。
これは、正しい道を坦々と履んで野に隠れている人であれば、その心中が穏やかで欲によって乱されることがないから、正しくて吉であるという意味を表している。

江戸時代中・後期の上方を代表する儒学者 中井 履軒(なかい りけん、享保17年5月26日(1732年6月18日) –
文化14年2月15日(1817年4月1日))と言う方がいましたが、この方の「履軒」という号は『周易』の語 「履道坦坦、幽人貞吉」に因んだもので
す。

履道担担とは、正しい道を坦々と履んでいくということ。と私は解釈し、
通販サイトの会社案内 沿革 -現代屋のあゆみ- の上側に数年前から使用してます。

ブログを始めるとき、ブログタイトルに良いものが思い浮かばなかったので、下駄・草履・雪駄専門店現代屋.blogとありきたりのタイトルにしましたが、先日、この言葉を思い出してタイトルに付け加えました。